山川宗玄老師さまが妙心寺管長を拝命される晋山式のご案内状を拝受。
老師さまとご一緒させて頂いた密な時間を、ふっと想う事がある。おそらく、わたしの生涯でもっとも影響を受けた方と言っても過言ではない。老師さまが発せられる言霊は哲学そのもので、心深く納得した。
心身を削って産み出した拙著「わさびの里より」を、「実に見事なご本」と褒めて下さり、その一言で数々の辛苦を払拭した。
工房の枝垂れ桜は、いつか正眼寺の枝垂れ桜のようにとの希いを籠めて植えたもの。
(去年の枝垂れ桜)
今年の展示会は、ずっと霧雨が降ったりやんだり。それがどれほど素晴らしい現象かを痛感する日々だった。
枚方から91歳の福本先生(元和大被服科教授)が来て下さった。「先生、来年も来て下さい!」との言葉に嬉しそうに微笑まれ頷かれた。生徒たちに、ご子息にいかに凛とした後ろ姿を見せられたかと伝える。
先生は、世界中の手芸を現地を訪ねて学ばれておられ
る。いつも頂く素敵な絵葉書は、どれも先生の優しい言の葉で満ち溢れている。若い時の先生は、凛としてとても厳しい方だったと思い返し、かくありたいと。
わたしからのお土産は、「森のパン屋さん」のレーズンパンとカンパーニュ、和歌山産柑橘。
先生は、笑いながら「仕事の合間に」と大量の「LINDOR」を。
毎年駆けつけてくれる元生徒たちも嬉しいが、今回御夫妻で地元の古民家で活動されておられる北村さん(生石ラジオ館)や玉津島神社で日本書紀の勉強会に参加されている佐竹さんが、“いつでもお手伝いします!"と仰って下さり、有り難く嬉しく。
無私の優しい人の輪が拡がってこそ、未来も明るい。
お天気になったら、一斉に咲くであろう満開の白木蓮を愛でに。