和歌山に戻ると、八面六臂の大活躍を強いられる。
勿論、無理強いしているのは自分自身である。
気がかりな人たちへ山の幸を配り、戻って宅配ボックスを開けると三ヶ所のボックスが点滅した。
一つは友人からのクッキー、一つは能登からの和菓子、一つは注文したオリジナルの額。
友人宅でクッキーを出され、「美味しい!」と叫んだら、それ以降盆暮れに私の分も取り寄せてくれる。
北陸三大和菓子は、金沢「中田屋のきんつば」、富山の「雪牡丹」、そして能登の「笹の雪」。
クッキーはマリアージュの紅茶を入れてお客様にもてなし、笹の雪は友人にお裾分けし、一保堂の煎茶を煎れて貰った。
昨夜戻ったばかりで一晩で23個のキーウイジャムを作り、30個の酵素を瓶詰めし、15個の布セットを作ったが、そのご褒美はポン!と自然にやってきた。
次男の子どもが初めて迎えるクリスマスに、次男が小学生位の時に作ったタペストリーを送った。
その際に2005年のキルトジャパン2ページに掲載された完全オリジナルのタペストリーも出て来た。
小さなギャラリーであたたかい展示会を開いている生徒に、「飾りますか?」と電話し送る。
いつのキルトジャパンだったかなぁと思案していると、小杉さんが直ぐに見つけてくれ、そのキルトジャパンも一緒に入れた。
今月4日発売のキルトジャパンには大島紬の作品一ページと、和キルト物語が半ぺージ掲載される。
15年前に、未来に大島紬に対峙する自分は想像だに出来なかった。
明日も、一年後も、十年後も変わらずに、遺したい事と対峙し未来に繋げたい。