ひいらぎさんより、「娘にも日本の文化に触れて学んで欲しいので、御膳をお願いします」と頼まれたので、良いものをと探した。
寒山拾得が手描き(光月作)された御膳が今日三田に届く。
寒山拾得は臨済宗の風狂僧で、森鴎外や井伏鱒二の小説にも。
もう少し使いやすい半月盆からと思っていたが、どうせなら最初から良いものをとひいらぎさんに朱塗りの御膳にしましたと伝えると、大喜びされた。
ひいらぎさんも毎月一回の山川老師の座禅と法話の会を数年間受講されたので、寒山拾得の事はご存じだった。
漆器を扱うのは大変だと言うのは間違いだと長年「うるし蔵」を経営していた納屋さんから伺って以来、日常に使う様になった。
納屋さんから頂いた大きめの漆椀はとても重宝している。頂いて10年以上日々の食卓で使うが丈夫で、陶器の方がしまうのに気を使う。
寒山拾得の御膳十膳は、ややがたつきの気になるもの二膳を含む五膳をうちに置き、ひいらぎさんに三膳、後の二膳は欲しいと言って来た子息に行く。
寒山拾得の話をしながらの食卓は、身も心も豊かに。