イタリア語講師(慶応大等)の京藤先生が三田に来られ、溯芳さんも一緒に食事をしながら楽しいお話を伺った。
元NHKイタリア語ラジオ講座を担当、数々のイタリア語関連の書籍を出版されている。
その京藤先生がフランスで出版されたワインの本のイタリア語版を日本語に訳され、何とか出版出来ないでしょうかとのご相談だった。
まず、原著の分厚さに驚き、絵はマンガと言うより細密画。昔、ドイツのホーニンさんの家を訪ね、息子さんが描いたマンガ(その絵を見た山川老師は「これはマンガではないですね」と仰ったが)ですと見せて頂いたものと似ていた。
「ビオディナミ農法」(化学肥料を一切用いない)が、どれ程過酷であり、ワイン作りの歴史を深く知り受け継ぐという高次の意識が無ければ出来ない事を知る。
ワインの歴史とヨーロッパの食に対する意識に頭を垂れる。
私の本の編集者の古野さんに電話し、来週上京されるとの事で三田に集まる事になる。
古野さんは毎年山の幸便を注文して下さっており、蜂蜜漬けや各種ジャムの大ファンで、由布院のkotokoto屋という玄人筋に受けているというキーウイジャムを勧められて求めてみたら、比較にならなかったとの感想が届いた。「作物を慈しむ心が入っているかどうかの違いですね」と。
(そのお店をネット検索し、キーウイの色では無い&ペクチン入りで、“玄人”に疑問)
本物がわかり、本物とは何かを追求する人たちが絶賛して下さるうちのジャムは、ご縁が無いと手にする事は出来ない。
“お金があれば買える”商品ではないものを、ご縁の方々に手渡し出来る嬉しさ楽しさである。
京藤先生にも、将来私の生徒になるとの長女さんと第2子の双子ちゃんに日向夏マーマレードの大瓶を差し上げた。
フランス&イタリアの紀行本も書きたいと仰る京藤先生に、溯芳さんは応援しますので是非出版して下さいと話した。