「今一番会いたい人は?」と訊かれたら、迷わず京都教育大付属校のSSR(スーパーサイエンスハイスクール)に通う田上大喜さんを育てられたお母さまにと答える。
9月からコロンビア大学で学ぶ事が決まっている帰国子女の田上さんが、蚊を自宅の部屋に4000匹飼って研究する事になったきっかけは、蚊に刺されやすい妹さんの気遣いからで、研究に協力する妹さんも素晴らしい。
人間を死に至らしめる一位は蚊(二位は人間)で、蚊を研究する事で蚊と人間の共存を目指す。
毎週末は林で蚊を捕獲し飼育研究の結果、足の常在菌の数で刺されやすいか刺されないかが決まる事を発見する。
なので、足首から下をきれいにする事で、蚊に刺されにくくなるとの事。
連日、テレビで熱中症対策が叫ばれている。「クーラーをつけろ」「タクシーに乗れ」「なるべく出かけるな」等々。
それらに憤懣やるかたなく怒っているのは私だけだろうか。バタバタ倒れる学生たちに言いたい事は「食を大切にしなさい」「心身を鍛えなさい」である。
マンションの窓から見える工事現場の人たち(全て男性)は、朝早くから夕方までずっとヘルメット着用で炎天下で仕事をしているし、連日集荷&配達のクロネコのおじさんも重い荷物を手持ちされる。
この国は、これらの仕事をどこの国の人たちにやらせようとしているのかと腹立たしいし、「女性が男性と同じように仕事をしているものか」と思う。
昨夜、9月から始まる日本書紀歌謡講座と10月の京都「一燈園」コンサートの打合せで、アーティストたちと食事をした。
テレビのない生活をしている黎山さんの子どもたち(4歳女児と先週1歳の誕生日を迎えた男児)はアニメを見せると怖がるそうだ。
宮崎の姉から届いた有機大根とニンジンの天日干し野菜の煮ものと手作りコロッケの残りと医草茶を子どもたちにと、喜んで持ち帰られた。「二番目の子供は離乳食の時期が無かったですね。何でも食べますよ。切り干し大根、大好きです」と。
田上大喜さんに続く子どもたちが出てきますようにと祈りながら、一針を進めている。
キルトのフープは中村ヤイさんから譲られたもの。ヤイさんのぬくもりを感じつつ針を進めている。