本の第三校の校正原稿が届き、表紙・目次・キルト写真・文章・あとがき等々について考察する。
昔文学少女だったお二人、中井さんと志磨さんにも原稿の感想を伺う。
中井さん(70代後半)は広川町の脇本陣がご実家で、お父様は九大で学ばれ、恩師の紹介で宮崎出身のお母様と結婚された由。出版を心待ちして下さっている。
第二校の校正で、坂村真民先生の章を増やした。
今回、画僧・牧宥恵先生の文章と弥勒菩薩さまの仏画を入れる事にする。
私のキルトに蓮が多いのは、仏画教室で蓮台をたくさん描いた事も起因している。この仏画葉書は宥恵先生に最初に出会った後に頂き、画材店で額を作ってもらったもの。
元学生運動の闘志で、その後インドを放浪中に弥勒菩薩さまに会い、帰国後にすぐに広隆寺に向かった宥恵先生の仏画には、「人間を超えた存在が微笑みをもって語りかけてくることの真実を教えてくれる」ものがあると溯芳さん。
宥恵先生が帰国後に弥勒菩薩さまの前で大泣きされた数年後に、溯芳さんも弥勒菩薩さまの前に座り続け、ご住職に「似た方がいましたよ」と宥恵さんの事を聞いたとずいぶん後に知った。
宥恵さんの仏画は「弥勒菩薩様の夢櫻」のキルトの章に入る。