種(実)の胚芽がずっと気になっていた。
梅の実の種を割って酵素に。杏仁豆腐をデザートに。そして、白山のオニグルミを分けて頂き、こだわり蜂蜜漬を作る。
胡桃について調べたら、面白いことがわかった。
オニグルミは縄文時代からある日本古来種。しかし、殻が固く、食するのは困難で、動物の餌に。
中国で前漢時代にペルシャから入ったヒメグルミの実が、手で簡単に割れることから、長野でも柔らかい種類が主流で、正倉院の胡桃もこちらだろうとの話。
ここで感動したことは、白山の住人の方々が困難なオニグルミを割る内職をされて、オニグルミに拘って産業とされていること。
火鉢で胡桃を炙りながら割る仕事は、夏は過酷なものだろう。ちなみに、白山胡桃(割れ)は成城石井のオーガニックのナッツ類よりも高価。
白山のオニグルミにオーガニックのナッツ類、蜂蜜は野山のものを。あちこちにナッツの蜂蜜漬はあるが、クオリティの高さは負けない。
そして、閃きの一品が加わった。これで味は深みを増す。
現在、一瓶1080円で販売。今後、オーガニックの実に拘り、栃の花の蜂蜜を使うなどで、価格に変動あり。
『♪しあわせのワンスプーン♪』
この品に、小澤農場主は「やりますねぇ。うちの胡桃(ヒメグルミ)を秋に山に植えましょう。先の長いですが。」
そう、先の長い話を“今始める”ことが大事。