麻布ギャラリーの一日一日、かけがえのない学びをしている。
個展は内外(スイス・ドイツ)で開いて来たが、麻布のセレブなおばさまたちの含蓄と、センスの良さにはただただ敬服する。
ロシアの女性が来月三田教室に来られるが、キルトには詳しいが日本語は殆ど話せない。
その方が帰られて一時間後、ギャラリーの隣のオーガニックワインのお店の若い社員の方が見え、キルトの前に立つなり、次の教室はいつですか?との質問。全くの初心者ですがと仰るその方に、先程のロシアの方と同じクラスでと伝えると、6年海外にいましたので少しは英語を話せますとの事。
この時間を同席した福井からの生徒は、「素晴らしい!さすが麻布ですねぇ。楽しい!」と、大はしゃぎ。
写真は、60代後半の素敵なグループ。買われたのは、草花のアップリケのバックとレース飾りのバック。
名古屋から来ていた生徒が、「先染め布のトープカラーは苦手ですが、こんなにおしゃれに先染めのバックを持てる方がいらっしゃるのですね!」と。
早速使いますと仰ったその方こそが、パッチワークの良さを広めて下さると嬉しかった。
グループのお一人が、ポーチのリバティ布について、イギリスで求めたものですか?と訊かれた。日本にあるリバティ布ではないと。キルトを作る殆んどの人たちが知らない事を、さらっと口にされた事にも驚く。
極めつけは、ギャラリーに三時間もいらした芸術に造詣の深いマダム。
パリで見かけた素敵なマダムと同じ風貌で、お話が素晴らしかった。海外生活も長く、現在は麻布のマンションと伊那の茅葺きの古民家とを行ったり来たりされ、音楽も文学も勿論手芸についても深いお話をされた。
その方に、キルトを目一杯誉めて頂く。色彩もセンスも丁寧な仕事も一流、こういう癒される作品には出逢った事がありませんと。
「芸術は平和貢献になりますよ。」の言葉は最大の賛辞で、両親とこれまで自分を育ててくれた環境に感謝した。
「初めてお逢いした気がしません。」は、昨日来てくれた同級生の歯科医の友人の方も仰った。