毎月通う問屋街の浅草橋で、ジャンルが様々の新しい書籍が格安で売られていました。自由価格書だとか。
見つけたものは、“日本の文様”源流社です。
写真の重文「金銀襴緞子等縫合胴服」(きんぎんらんどんすとうぬいあわせどうふく)の着物は、上杉謙信が着ていたと言われており、当時中国から来た貴重な裂(きれ)を縫い合わせたものです。
色彩感覚の素晴らしさ!
寄せ裂の最高のものは、聖武天皇の一周忌の法会に用いられた幡で、正倉院御物に現存しています。
後世の幡は、菩提を弔うために納められた、故人の衣服類を用いて作られたそうです。
これらは、正にパッチワークの原点でしょう。
ハンディクラフト次号に、サンブラーの指導に関する項の執筆依頼を受けました。今日、校正原稿が届き、編集者からの質問がありました。
“指導者として揃えておきたい資料、お勧めの資料等がございましたら、教えて頂けますでしょうか?”
麻布にある書籍は、花の図鑑・染織や文様に関するものしかないので、それらを推薦し、東博等の各種展示会を観て、気に入った図録を求める事だと返信しました。
編集者たちが話し合った所、わたしの助言は講師資格を取得して何年も経過していない方たちには高度ではないかとの意見であったとの事。
永く指導している人が学ぶことを怠っているかもしれないし、新米講師が真摯に学べる人たちであるかもしれない、それは誰も量れませんと答えました。