和歌山市内の住所は、和歌山県立図書館まで歩いて2分です。
その事を理由に選んだ住まいでしたが、毎月の利用は和歌山新報紙に掲載のわたしのコラムをコピーしに行き、「民藝」を手にする程度でした。
最近、どこの図書館も定年後のシニア層の方々の利用が増えているそうです。
半日、自習室で日本書紀歌謡講座の入ゼミテストの回答に脳を使い、古事記・日本書紀をひもといておりました。
インターネットで何でも出てくる時代ですが、古語辞典や古文にふれていると、妙な安心感に包まれている事に気づきます。
たったひとつの事がきっかけで、どこまでも学びが拡がり、改めて学ぶ事は楽しい事に他ならないと思っています。
問題を受け取られた志磨さんは、「答えたくなる良い質問。問題そのものも溯芳先生も文学そのものです。感動しました。」との事でした。
(“ちんぷんかんぷんです!”と訴えた方も少なからずおられます。)
これを機に、図書館2分の恩恵に感謝し、図書館で過ごす事が多くなるでしょう。
東京の北区中央図書館は、駅からのアクセスが不便にも拘わらず、年間70〜80万人が利用する図書館だそうで、戦前の赤レンガの建物を利用し、お洒落な読書灯や海外の椅子が並んでいる読書コーナーや充実したカフェもあります。
昔、海南の温山荘を海南市に寄付との話から、温山荘を庭園図書館にと、市民の皆さんが活動されていました。
当時の市長は、「海南市に図書館は要らない。市民は隣の和歌山市にある図書館を利用すれば良い。」と仰られたそうです。
残念でしたね。計画が実行されていたら、今頃は年間数十万人の利用者がある図書館になっていたでしょうね。全国からも大勢の図書館ファンが来られて海南市そのものの発展に繋がった事でしょう。
溯芳ゼミテストの一問に、春の七草と秋の七草を答え、それらの花が出てくる古文(源氏物語等)を選んで答える質問がありました。
お山には、萩・桔梗・撫子・葛・薄が咲き、藤袴と女郎花は麓で咲いています。
写真はヌスビトハギ(失礼な命名)、マルバハギの花は終わりました。お月見の頃にはヤマハギが咲きます。