本棚を移動し整理したお蔭で、大切にしまいこんでいたものにも出会う事が出来ました。
書籍は、奈良の友人が大喜びした他、お子さんの誕生された方や癌が見つかって手術を受けた方の元にも、飛んで行きました。
この美濃和紙を染めて織ったテーブルセンターは、岐阜美濃加茂の名刹・正眼寺の650年ご遠忌に、頂戴したものの記念の一品でした。
これを作られたのは施設の方たちで、ひとりひとりのメッセージも添えられていて、他の高価な塗りのお品等よりも、ずっと山川老師様らしくて感激しました。
10数年を経て、ようやく使わせていただいています。(両親の遺影に鎮座するお地蔵様に)
捨てずにいて、今回一度はゴミ箱に入ろうとしたものが、トラプントのサンプルです。色が黄ばんで新しく作り直したので、捨てられず残ったものでした。
捨てる事はいつでも出来ると、漂白剤に浸けてきれいにし、新しい額に入れ直しました。
これは、ある方の元に行きます。額の裏にメッセージを書きました。
これも10数年ぶりに使われます。
忘れられていたのではなく、出番を待っていたのでしょう。10数年間の“いのち”がふきこまれ、確かな存在になりました。