小澤農場産の蟠桃種を使った製品が、完成しました。
『蟠桃(ばんとう)栞』(佐藤溯芳)
天の造化の妙「ハート形」は蟠桃(ばんとう)の実です。西王母の住む崑崙山では三千里に枝を伸ばし三千年に一度だけ実を結び、食すと不老長寿が得られるという仙桃です。
『日本書紀」には「時に道の底に大なる桃の樹有り」、『古事記』では伊邪那岐命が黄泉の国の雷神に桃を投げつけて退散させます。ここで感動的なのは、「命ある青人草が苦しき瀬に落ちて患い悩む時、助けよ」と桃実に神名を与えるところです。
真に、命の恩桃。
「ハート形」蟠桃の実に穴を開け、藍で染め、熊野の塩に焼き、奥佐々の清水で濯ぎ、太陽の光と古代の音楽を籠めました。願わくは、《生命の旋律》から安らかな音色、希望と強運が生れますように。
蟠桃の花はえもいわれぬ濃いピンク色、馥郁たる香りです。そして何よりも、蟠桃の実が秘める力は、三千里・三千年にも及ぶのですから。
(藍染め、穴開けは年に一回、九つの穴で完。もし割れましたら吉祥。お誕生日毎にメンテナンスを承ります。)
茅ぶき家の集い"でも紹介させていただきましたが、5年前に農場主に相談を受けて以来、ずっと胸に温めていた事がようやく形になり、嬉しく思っています。
ネックレスは、種の色が茶色と藍色。皮ひもの色も茶色と黒色があります。長さは、41センチと50センチで、いずれも2500円。
携帯ストラップは、皮の色が赤・青・緑・茶・ベージュの5色で、種は藍色で価格は2000円。
お問い合わせ・ご注文は、工房(Tel/Fax 073 489 2436)迄お願い致します。
尚藍染めは、東京駒込の布礼愛工房さんで、わたしと溯芳さんと二人がかりで20回以上染めました。