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蒲公英工房


古きよきもの

白金のAtelierには、中村ヤイさん(ヴォーグ社立ち上げ5名のお一人)から譲り受けた手作りの御品が、四季𛄛彩る。
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          (一刀彫の雛人形)

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         (アンティークレース)

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         (手作りのテディベア)

中で、破格の貴重なものはアンティークレースで、数々のレース𛄛頂戴した中で、額に入ったアンティークレースが、歴史を背負う御品だった事を、最近知った。
わたしに委ねようとされたアンティークキルト5枚は、制作者や年月日がきちんと明記され、小野ふみえさん(キルト研究の第一人者)が鑑定されたものだった。よく「一枚くらいは頂いておけば良かったのでは」と言われるが、全てをヴォーグ社に寄贈(甥御さんからという事にして)した。

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(ヤイさんと小野ふみえさんがテキストを作られた元原稿)
わたしにとって一番のたからものは、このお二人の努力の一端で、どれ程ご自分に厳しくされ、続く人たちを導く手引き書をと希われたかと思うばかり。

「手作り」とは、生きた証&わたしの歴史だと、さらりと言った友人の言葉を思い出す。
ヤイさんに逢いたいなぁ。お聞きしたい事が山ほどある。
工房のキルト展の折に、二人でキルトの中で布団を敷いて寝た事がある。「わぁ、こんなの初めて!」子どもの様に喜んで下さった。もうすぐお花見キルト展を開催。

# by tanpopokobo | 2026-03-14 08:33


尊いものは

四国·讃岐の地に。日本で現存する唯一のサヌカイト石群を守ろうとする人々が集う。
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朝、和歌山からくろしお&新幹線&マリンライナーを乗り継いで、四国の坂出に。長く岡山教室にも通った事を懐かしく想い出しながら。
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        (サヌカイトの石版型楽器)
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       (福田さんとサヌカイトの音を)
京都から西田先生(96歳)、新潟から内田会長(80歳)もコンサートに参加、会場には全国より100名余の方々が参集され、サヌカイトの音色に聴き入った。
長い付き合いになる藤岡真理さんが、日本文化の礎でもあるサヌカイト石の山(現存するのは坂出のみ)を守る為に活動を始めて以来、生徒たちの有志がクラファンに協力したり、その活動に出来る事で応援してきた。何度もお誘いを受ける中、今回初めてサヌカイト石の現況を視察させて頂いた。今後は内田会長が土地を預かる事になり、地元の守る会のメンバーもほっとしている。

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 (倉島さんがパイルの会社を経営していた頃の希少本)
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        (茶道百科辞典、茶花辞典)
最近、紀美野町神野市場の立派な古民家を借り、地域の文化発展の為の活動を続けて来た倉島さんとお話をする機会があり、近々引っ越しをしなければいけなくなりましたと、大切な蔵書を譲り受けた。
お話中、何度も「私の自慢話の様な聞きにくい話をし、申し訳ないです」と仰った。
倉島さんの志を尊敬しつつ、「100歳まで生きて、やらなくてはいけないと思っていましたが、身体がついて行かず。残念です」との深い想いを受け取った。

一日一日、きちんと地に足をつけ、未来の子どもたちへの贈り物を!


# by tanpopokobo | 2026-03-04 22:13


日本のパッチワークキルトの礎を築いた人たち

ホワイトキルトを創りたいとの生徒の希望に、参考にとトラプントキルトの一冊を渡した。生徒がその本とキルト雑誌を参考にして描いたデザインを見て、悉く「無理です。出来ません」と返した。

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小野ふみえ著「キルトに聞いた物語」「花かご揺りかご」
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    (「花かご揺りかご」のホワイトキルト解説)
「出来ません」との言葉の中に、いかほどの意味が含まれているか···。まずは”学んでいない“事。
ホワイトキルト&トラプントについて、奄美の展示会で町健次郎さん(瀬戸内町学芸員)より数多の質問を受け、後日詳しい資料を町さんにお送りした事がある。識れば識る程疑問は出てくるもの。
ホワイトキルトに挑戦する生徒に、小野ふみえさんの二冊の本を探して勧め、是非学びたいとの事で送り、「こんなに立派な本だったのですね!」との感想が届いた。

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(左上は中村ヤイさんの個人資料、下はニューヨ一ク在の小野ふみえさんから中村ヤイさんへ送られた資料)
これらは、(公財)日本手芸普及協会の最初のテキストがこの様にして作られた事の証拠となるもの。ヤイさんの口から、最初のテキストを作った話を聞く事はなく、3年後位にテキストを改訂するに当たって、ヤイさんに本部講師に推薦された私も、テキスト作りの一員(当初10名)として新テキストに掲載するサンプル創りに勤しんだ。それから27年、一度も改訂されずに今日迄、同じものを使い続けている。

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         (1999年改訂、初版テキスト)
お二人がいかほどの想いの中で、初版テキストを生み出したかを鑑みる時、尊敬の念しか無い。ご自分に厳しいお二人が、数多の洋書を繙いて丁寧な仕事をされた。テキストから日本のキルト界が拡がると信じて。

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        (18冊の洋書が仲間入り)
一冊一冊、洋書のページをめくりながら、「本を創ろう」との想いを深くしている。次は日本のキルトを世界に。


# by tanpopokobo | 2026-02-23 15:02


春子さんとの約束

「今迄に出逢った"最も尊敬する”女性は?」と尋ねられたら、一番先に思い浮かべる方が、春子さん(日系三世)。山川老師様のスイス接心に同行させていただいた折に出逢い、数年続けて接心(禅の修行)をご一緒した。その後、春子さんがスイスで、ホ一ニンさんがドイツで、わたしのキルト展を企画して下さり、お世話になった。後に来日され、和歌山の私宅に泊まられた後、正眼寺で一番厳しい冬の接心を「あっという間でした」と終えてスイスに戻られた。
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昔、春子さんに約束した事を実現出来ていない。春子さんとご主人は、質素な生活(本は図書館で借りる等々)をし、故郷ブラジルのファベーラの貧しい子どもたちの為に使う。ブラジルに帰るのはスタッフを休ませる為で、いつかそのお手伝いをしますと約束したまま、20年近い年月が経ってしまった。
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今日、梅のかほりに微笑んだ。
“春子さん、日本はあちこちで梅のかほりがきこえています。日本に来ませんか?古民家のお花見キルト展を是非観て頂きたいです“
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春子さんはニューヨ一クの大手出版社より経典の翻訳の仕事(7年)を受け、サンスクリット語を大学に入って短期間でマスターした。
春子さんとの約束を果たしたいなぁ。




# by tanpopokobo | 2026-02-15 13:14


故郷

久々に故郷の土を踏んだ。
延岡駅から歩5分の町中育ちで、幼稚園も小学校(6クラス)·中学校(9クラス)も歩いて通った。
姉と共に両親の墓参を済ませ、「行きたい所に。山でも海でも」という姉に、即答出来ないまま任せた。
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    (父は長く本東寺の檀家総代を務めた)
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           (行縢神社)
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          (北浦下阿蘇海岸)
両親が存命な間は、毎月通って世話をした。父の二年後に亡くなった母は、危篤状態の病室にわたしが駆けつけた30分後に息を引き取った。皆がわたしを待っていたのだと口を揃えた。

毎月の移動は、乞われるままに自分の役目を果たす為と決めて動く。宮崎教室で指導している生徒は、ライセンスを取得し研究科で学んでおり、夏の銀座ア一トホ一ルと秋の金沢21世紀美術館の展示会に向けた作品を指導している。
「自身の生きた証を遺す為にどんな努力精進を重ねたか」をよしとする中、自分に出来るお手伝いをしたいとの思いで、その土地土地に縁が続いている事に感謝している。

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故郷の梅の古木のかほりは、一年の御守に。






# by tanpopokobo | 2026-02-08 16:44

    

和歌山県紀美野町にある蒲公英工房のホームページです。ご質問等は直接工房宛(0734892436)に、TEL・FAXでお願い致します。
by tanpopokobo
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