蒲公英工房


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久留米絣

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鹿児島の講師養成講座も9ヶ月目、天文館通りも随分詳しくなって来た。
時間があると、丸善に入るが、向かいのお茶専門店二階ギャラリーで開かれていた「久留米絣の装い展」を観た。

銀座にあるショップの展示即売は、ファンがついている様で、様々な絣の洋服が並んでいた。
中に6枚セットの端切れを見つけて求めた。

この端切れの模様を無造作に並べ、無地を挟むだけで素敵な小物が出来る。

先日、奈良の麻専門店「中川政七商店」のハンカチを頂いた。
老舗が新しい展開を始め、羽田や上野駅構内にもショップがある。
昔、生徒がこの店の看板商品を縫っていたが、麻糸を一本づつ数えるとの苦労話だった。

絣も麻も、天然素材の手触りの心地よさが何にも変えがたい。
毎日毎日、その手触りを確かめつつある仕事を、倖せに思う。
by tanpopokobo | 2014-02-27 21:12


サイモンさんにキルト撮影を

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前日、串本での撮影(トルコ艦船エルトゥール号の慰霊セレモニー)から夜遅く戻ったサイモンさんに、麻布ギャラリー案内状に使う小物作品の撮影をお願いした。

マンションのダイニングの壁しか空いているスペースが無く、“プロだから何とかしてくれるに違いない”との思いのみでセッティングをした。

ギャラリーでやりたい事は、今までとは全く違うコンセプトで、小物や手の届きそうな(芸術品ではなく)小作品を展示(販売もあり)たいと考えている。底辺を拡げる努力の一環。

サイモンの撮影時間は約30分、これから野上に行って大雪で落ちた瓦の応急措置をしてくれると言う。
私の空きの時間とサイモンの時間が合わず、一人で処置するからと言って下さった。

瓦は鬼瓦の上部分が落ち、専門の職人に頼むしかないので、取り敢えず茅葺きの仕事をしてくれた左官屋さんに電話で状況を話した。
左官職人の日高さんは、二つ返事で引き受けて下さる事に。ただ超多忙で、いつ行けるかわからないので応急措置をしておいてと。
同郷だというだけで、茅葺きの左官仕事の工賃を取らなかった方で、今回も気にせんでと言われた。

世の中、捨てたものではない。
茅の会の帰りに、雛菓子と桃花を届けた生徒からは、施術に通う子息から瓦が落ちた話を聞いたと、「先生、失礼ですが何か出来る事があれば仰って下さい。」と。
心配りは実を喚ぶのだと、真に有難く思うばかり。

サイモンに、前夜のNHK9時の二ュースに撮影姿が映っていたと伝えると、なぜわかったかというので、漁師船の舳先に立ってカメラを回せるのはサイモンだと思ったと伝える。
トルコ艦船エルトゥール号が沈没した現場での慰霊セレモニーの放映で、トルコの要人がインタヴューに答えておられたが、その後ろで波のうねりの中でカメラを持ったサイモンは光っていた。
メデイアは海外から2局、日本は8局もあったそうで、一人カメラを持ったまま海に落ちたカメラマンがいたそう。
3月には捕鯨関連のフォーラムが和歌山大学で開かれ、サイモンの恩師森川先生(帯広畜産大)をお喚びし、サイモンもパネリストに。先日のニュース和歌山の記事(昔反捕鯨取材のクルーだったサイモンが、疑問が大きくなってクルーを下り、太地の漁師さんたちと仲良くなり、伝統ある捕鯨漁を海外に伝えている)も反響が大で、サイモンの活動をきっかけにフォーラムを開く事になったとの話。

(これらの話は、私の英語力がアップしたからではなく、頑なに英語でまくしたてるサイモンに、日本語を聴き分ける力がアップしたから。)

今日は、東京会議の後で鹿児島入りになる。
日本国内の移動など、加藤・サイモンペアに比べれば、大した事ではない。
by tanpopokobo | 2014-02-25 16:57


茅の会

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今日の会に、小学生男児2人と、男子大学生が参加された。

溝端さんのお話と貴重な資料(引き札)は、彼等の記憶の襞となり、いつか古いものに惹かれる糸先になってくれる事と思う。

小澤さんの桃花の話は、様々な波紋を興した。
『20年先をいとも簡単に語れる人たちに敬意を持ち、わたしも20年先を感じれる人間でありたいと思います。小澤さんの桃の花を、長い間有難う。』との言葉は、名古屋の友人・高木さん。この方の支援なくして、古民家は守れなかった。

今日のお茶菓子は、ひいらぎさん(二児の父)の新作“栗の熟成ケーキ”と、宮崎の文旦で作った“ボンタン漬”。
溝端さんのお母さまにも、桃の花と福寿堂の雛菓子を。
by tanpopokobo | 2014-02-23 19:29


桃の花

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朝一番に、小澤農場主が桃の花30束を届けて下さった。
『桃の花は、今年で終わりです。』との言葉に、ドキドキしてしまった。

小澤さんの桃の花には、数々の思い出がある。
15年間、当たり前の様にこの時期にこの花を受け取り、農場主に内緒で東京・名古屋・岐阜、そして生前の母に贈ってきた。

もっとも強烈なのは、東京女子医大で僅か31歳で生涯を終えた奈緒ちゃんの病室に、特別に頼んで送って頂いた事(花が傷むので、送る事を拒まれた)。奈緒ちゃんはこの花に見送られて旅立った。未婚の看護師さんたちに、「早く結婚してお母さんになって下さい。」が口ぐせだった。

この花の色が他とは全く違うものだという事を知る人は、ごくごく僅かだと思う。
小澤さんは最後に「この色を出すのは至難でした。」と仰った。

何故止めるかは、蟠桃か桃花かの選択を迫られ、蟠桃を選ばれたからとの事。
桃花の後には何を?との問いに、「20年後に何が届くか楽しみにして下さい。」と仰った。
20年後を楽しみに待とう。
by tanpopokobo | 2014-02-22 00:36


天平の“あか”

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今月の日本書紀歌謡講座資料に、NHK社会教養部・堀田謹吾さんが書かれた『天平のあか』がある。

移動中に、針を休めては、幾度も読んだ。
染織家吉岡幸雄先生のお父様のお話なので、この資料も24年前に書かれたもの。
「幻の伎楽」項に、天平の伎楽の装束依頼に答える吉岡教授の話がある。
「天平というのは、すごい時代だったんですね。“あか”一つとってみても、何種類かある“あか”のそれぞれに区別があり意味があったんです。長年天平の色を研究して来ましたが、いまだにわからないこわいような“あか”がある。ちょっと朱がかった“あか”ですけれど、あれはどうしてもわかりませんね。」

あかには、紅花の鮮やかなあか、日本茜の黄がかったあか、六葉茜の茶がかったあか、蘇芳の黒みがかったあか臙脂虫の臙脂色のあかがある。

そして4000年前の古代エジプトの貴族の墓から見つかった石の壺には、宝石でも金銀財宝でもない紅花の種子が見つかった話には、深い感動がある。
シルクロードを通って山形に。

写真の大幡は、東大寺落慶法要の際に、吉岡教授が染めたものに御兄様の吉岡堅二画伯が天人天女を描かれたもの。

わたしの元に届いた“あか”布は、木綿と絹とそれぞれ微妙に違っている。

どの“あか”がいとおしいと思うかは、皆さんの意見の分かれる所だが、その理由も実はとても深いのではないかと思う。
by tanpopokobo | 2014-02-20 23:06


雪国へ

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大雪の東京、長野新幹線は全線不通、上越新幹線“MAXとき”で、越後湯沢経由で金沢に。
40分遅れて、指定席を予約した新幹線ではない一つ前の自由席にしたら、二階席のある新幹線だった。

越後湯沢まで75分、越後湯沢から金沢までは特急はくたかで二時間半。電車の移動はパターンが縫えると、今回初めての試み。

道中長いので、お弁当を作る。便利なのは、象印のスープポット。野菜たっぷりのスープを温かく食べれる。シャケと昆布のおにぎり、サラダとみかんを添えて。
みかんは小澤農場の木成ハウスみかん。この時期までこの味を持たせる難しさに驚きつつ頂いている。

上京前に摘んだ工房のふきのとうで、ふきのとうみそを作る。(信州米こうじ味噌・本みりん・砂糖)
このほろ苦さがたまらないと、待って下さっているヤイさんにも送る。
by tanpopokobo | 2014-02-17 02:00


布見本帖『きもの地の事典』

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古書店で探して貰った本物の布が貼ってある豪華本が届く。

以前、神保町で出会った古書は、高くて買えなかった。
この事典は、約40年前に限定本二万円で作られたもの。その価格よりも遥かに安く、わたしの元に届く。

生糸の一本にも、祈りがみえる。
by tanpopokobo | 2014-02-16 09:29


目黒雅敘園のお雛様

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協会にサンプル作品を届け、“下見にどうぞ”と雅敘園の招待チケットを貰ったので、溯芳さんと出かける。

『百段雛まつり』は、今年は九州ひな紀行で、九州各県の素晴らしい雛壇が、各部屋毎に飾られており、どの部屋も圧巻だった。

わたしの担当する床の間がある磯部草丘の間は、とても落ち着いた部屋で、緊張と感謝と。

各部屋の絵画も造りも、想像を超えて良い雰囲気で流石だった。
100段の階段があっても、7つの各部屋は二階、というのも坂の傾斜を利用した造りだからとわかった。

写真の雛壇は、ロビーに飾ってあるもの、部屋内は暖房も照明もおさえてあり、勿論撮影は禁止されている。

朝、溯芳さんよりの寒椿の固き蕾の一輪は、夜に大輪となって咲いた。
キルトの上で、秋・春の七草が咲くようにとの風を。
by tanpopokobo | 2014-02-14 16:35


東京禅センター(世田谷・龍雲寺)

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年二回龍雲寺で開かれている、「心を磨く正眼セミナーin東京」に参加した。
午前中のレッスンを終え、博多から上京していた生徒も同行した。

一部は、青山学院大特任教授・小林一郎先生。去年、カリスマブロガーのイケダハヤトさんと対談本を出されたそう。
ICT(ITの間にコミュニケーションのCが入る)の話、イケダハヤトさんの話は、とても興味深いものだった。
二部は山川老師様の「菩薩願行文」のお話。
何度も伺った話であっても、老師様が読まれるに従って一緒に願行文を唱えられる事は有難い。

講座後、老師様とお話させて頂いた。お役目多き方にはやわらかいお話が良いかなと、龍雲寺に向かう際に生徒から聞いたジャンボ機が役目を終え、飛行機の墓場に行く話をさせて頂く。
次回は7月。
岐阜・正眼寺に併設された短大には、たくさんの社会人学生が学ばれている。

本来は雲水さんの学びの場だったが、最近はお寺に入山された若者が3ヶ月でやめるという、昔では考えられない事態が起きているとのお話もあり、小林先生の新入社員の3割が3年で辞める話に通じるものだと思う。
by tanpopokobo | 2014-02-12 19:08


スイートスプリングジュース

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京藤先生の二歳半のお嬢さんが、スイートスプリングのジュースを作る楽しさを覚え、小さな手で絞ったジュースを「ジージもバーバもどうぞ。」と、お祖父母 ちゃんたちにも振る舞って楽しんでいますとの、お礼状が届いた。

11月末に収穫したスイートスプリングは、2月末位まで常温でも果汁たっぶりで、それが他の柑橘にはない良さで、注文を受けた方たちに喜ばれている。

京藤先生の双子のお子さんたちに、昔の教材サンプルのベビーキルトを贈る。
亡くなった京藤さんが、天国から包んでくれたと思って頂ければ嬉しい。
by tanpopokobo | 2014-02-10 22:06

    

和歌山県紀美野町にある蒲公英工房のホームページです。ご質問等は直接工房宛(0734892436)に、TEL・FAXでお願い致します。
by tanpopokobo
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