蒲公英工房


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山菜の食卓

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茅の会の日の昼食。この時期の食卓は山菜中心となり、この日も山菜おこわ・山菜天ぷら(ウド等)・工房産のレタスのサラダ、ごま豆腐(ふきのとうみそを添えて)、ぶり大根、筍と椎茸と三つ葉のおすまし。デザートは宮崎の姉からの日向夏。
山菜おこわは、山菜を煮て洗った餅米を入れて汁気を無くし、一人分づつアルミホイルで包み、冷凍保存できます。
たべる時はそのまま蒸し器で蒸します。
この方法だとお赤飯も失敗せずに、簡単に美味しいお赤飯ができます。中華ちまきは、この方法で中華スープに筍・椎茸・焼豚か鶏肉を入れて。

今日は、京都の松本先生のお母様からのレシピのおにぎりを作ってみました。
山ぶきのお礼のメールに、“ごま風味の焼きおにぎりを、茹でたフキの葉を巻いて食べると絶品です!”とあり、ごま風味をちりめん山椒の焼きおにぎりに替え、名古屋のチケットのお礼に届いた朴葉みそを添えてみました。“超”絶品。
山ブキの葉は、やわらかめのものを用いるのがポイントです。

亡くなった母も、山ぶきが届くのを楽しみに待ってくれた一人で、葉は茎と別に炊いて佃煮にしていました。
溯芳さんには山菜料理とあくぬきしたわらび便。毎年わらびのお味噌汁を食べて春が来るそうです。わらびのお味噌汁は、わたしも小さい頃から食べていましたが、他県の人たちには驚かれます。

冬の間の毒消しだと言われる山菜は、古代からあるもの。野菜は、ほんの数十年の食べ物です。
by tanpopokobo | 2013-04-29 17:25


和歌山新報コラム わさびの里さらさら48

  わさびの里さらさら48
 今年の春、工房の白木蓮と淡墨桜が3月末に一度に咲くという今までにない現象が起きました。
 思ってもみない事が起きるのだと感じた震災でしたが、何が出来るのかを自問しつつ“常に無関心でいない”ように心がけてきました。その思いが繋がり、飯舘村の仮設で暮らしている女性の方たちが発信しているプロジェクトのお手伝いをさせて頂く事になりました。
 「までい着」という名前で売られている飯舘発の製品は、古い着物を利用して仮設で暮らす事を余儀なくされている方たちの手で作られています。“までい”とは、丁寧にとか心をこめてとの意味がある言葉です。まとめ役の佐野さんにお話を伺うと、「若い方たちは全村避難が解除になっても、すぐには飯舘に帰らないかもしれません。でも、私たち年配者が頑張ってこの“までい着”をブランド化して飯舘の産業として成り立たせたら、帰ろうかなという方も出て来るのではと期待しているんですよ。」と、仰られました。
 テレビでも紹介され、千葉・埼玉のデパートでも売られた事で、全国から材料となる古い着物が集まっています。私の周りでも声掛けし、数回送らせて頂きました。ただ、製品を見せて頂いた折に、このアイテムではどうだろうかとの思いがあり、製品についてのアドバイスをさせていただけたらとの思いを申し出ると、「願ってもない事です。羽田空港のお店でも扱って貰っていますが、次々と要望に応えて新しいアイテムを出して行くのは容易ではなく困っていました。」との事で、レシピやサンプル作品を持って訪ねる事になりました。
 友人の和歌山大学観光学部教授の加藤久美さん、一年間発行してきた『かわら版・道しるべ』を飯舘の仮設3000世帯に配った学際検討委員会に所属する子息(東京大学病院放射線医学教室・緩和ケア診療部)も同行します。加藤さんはカメラマンのサイモンさんと飯舘の山津見神社に行き、ニホンオオカミの天井画231枚の写真を撮られました。その2ヶ月後の4月1日に山津見神社は全焼し、サイモンさんが撮って加藤さんが文章を書いた写真集のみが残りました。急ぎ写真集を持って駆け付けた加藤さんに、神社の方が「有難うございます。これだけが残りました。」と感謝の言葉を述べられたそうです。加藤さんは、「見えないものや聴こえないものが気になります。」と、絶滅したニホンオオカミを調べていて山津見神社に導かれたと話されました。
 季節は巡り、花咲き鳥が歌う自然に身を置く事で、本来の感覚を取り戻しているのだと感じる瞬時が多々あります。“何が起きるか予想できない”中でわたしたちに出来る事は、自分の周りの事ではなく弱き立場におかれた方たちに寄り添って、何が出来るかを自問し続ける事ではないかと思っています。その事が何かに繋がり、見えないものや聴こえないものに瞬時近づけるのではないかと感じたりもしています。
 今年も『未来』との名がついた紫陽花が、たくさんの蕾をつけています。希いを花風に『未来』の花も飯舘に届けたいと思います。

       (蒲公英工房主宰・キルト作家 黒田街子)
by tanpopokobo | 2013-04-25 00:03


未来

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去年、生徒が小さな挿し木の苗を届けてくれた紫陽花「未来」が、たくさんの蕾をつけています。

このベランダから、大きく成長したトネリコ・紫陽花・黒法師・観葉植物等が、子息が開院する鍼灸院へと旅立ちました。

挿し木した白イチヂクも、勢いよく新芽を広げています。あと何年かしたら、お山に戻ります。

わたしの所に来た植物は、殆ど枯れる事なく子孫を増やします。
そのこつを訊かれ、「手をかけすぎない事。ただし、目をかけて。」と答えました。

「未来」を下さった60代の生徒は、昔の予防注射の際の針を替えない複数接種による肝炎で、インターフェロン治療中です。
小さき花に、未来が見えます。
by tanpopokobo | 2013-04-23 18:38


春の学習会

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オオデマリ・ボケ・イヌザクラの花風の中、春の学習会。
10月の作品展に向けて製作中のキルトを持ち寄りました。
クラスが違うと、中々製作途中の状態を見せ合う事も無いので、皆さん初めて見る作品もありで賑わっていました。
写真は大嶋さんのボルチモアキルトです。

今回の学習会のテーマは、パターンの展開についてです。
それぞれパターンのグリッドを、色分けする事で見えてくる形の違いを、皆で見てみました。

講座が終わり、皆で山ふきや筍・三つ葉等を採り、持ち帰って貰いました。

キルトジャパン次号のショップ&スクールガイドに、工房や市内の教室の記事・写真を掲載して頂く事になりました。
編集部に送らせて頂いた写真や原稿に、担当者の山上さんから“素敵な写真と活動に感動、ご紹介するスぺースが少なく、申し訳ありません。”と言われました。
今日の会の1カットも入ると思います。
by tanpopokobo | 2013-04-22 00:30


今月の茅の会ご案内

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今月の「茅ぶきの家の集い」のご案内を致します。

・日時 4月28日(日) 午後1時〜3時
・場所 蒲公英工房茅ぶきの家『楽柿舎』
・参加費 1000円(飲物・お茶菓子付)

今月のゲストは、会の常連客のお一人、帯伊書店の高市喜美さんです。
和綴じをご指導下さいます。
高市さんは、ご主人様が存命でいらした頃、お二人で帯伊書店(ご当主は15代続いておられます)に関する資料等をまとめていらっしゃいました。
その際に習い覚えられた和綴じを伝授下さいます。

ゴールデンウィークの始まりの一日を、ウグイスの声を聴きながら、皆さんと有意義なひとときにしませんか?
高市さんが、皆さんの為に材料をご用意下さいます。オリジナルの手帳にチャレンジしてみましょう!
by tanpopokobo | 2013-04-17 09:47


熱田神宮

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作品展最終日に、和歌山から来た生徒たちと、熱田神宮にお詣りして来ました。
中の3人は、日本書紀歌謡講座の受講生。
熱田神宮の宝物館に伺い、倭健命像(絵画)にふれ、重文の日本書紀に目を通し、清水社で祈願して来ました。
「これで30点プラス!」と、笑いながら溯芳先生にメールすると、熱田神宮の参詣で100点との事。

重文の日本書紀を見て、わたしたちが書写した課題と字体が違っていた事を指摘すると、溯芳さんの課題に使われている真福寺本は、金田一先生より九大の教授に特別に渡されたものであるとの説明、貴重な資料を戴いている事に、改めて感謝でした。
それにしても戴いている課題の字体の素晴らしさに比べ、重文の熱田本の字体の稚拙さが気になりました。

今回の課題には、「あなたのヤマトタケル像を述べなさい。」があります。ヤマトタケルの肖像画は、わたしの考えているものと、かけ離れていました。

丁度15日で御茶会が開かれており、門前の御菓子司でお薄と15日だけのお干菓子を頂いて来ました。
熱田神宮には清々しい気の流れがありました。
by tanpopokobo | 2013-04-16 08:26


名古屋キルト展

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名古屋キルト展。
“デパートの催事なので当然”との企画側の説明ではありますが、日曜の朝から凄いギャラリーでした。

10年前に、大阪で教えた生徒が、静岡から観に来てくれ、麻布教室に通いたいですと話してくれたり、名古屋に住む生徒の久々のレッスン等、嬉しい時間が流れました。

夕食をセッティングして下さったのは、名古屋の応援団長の高木さん。
「食べたいものを何でも」の問いに、珍しく「お鮨」と答え(いつもはお任せ)、究極のお鮨をご馳走になりました。

“塩研究家”の店主のこだわり塩は、フランスのフルール・ド・セルと能登のあげ浜塩田の塩。
戦後、塩田が絶えなかったのは、能登と伊勢(宮内庁)の二ヶ所しかないそうです。能登の塩田のにがりで作っているお豆腐のクリーミーな事!
和歌山のからすみ、北海道の今季最後の生牡蠣、こだわり農家のトマトやどんこ椎茸等々の後に、手渡しされたはまぐりのお鮨、のどぐろ・中トロ・・・

帰りに名刺代わりの塩と七味を頂くという、何とも素敵なお鮨屋さんでした。
ここまでこだわれますか?との食材は、ご一緒した丹羽さん(父子共に衆議院議員)でさえも、久々に堪能しましたとの感想でした。
高木さんから「街子さんの凜としたポリシーが素敵です。本物の所に本物が集まるのですね。これからの活躍、期待しています。素晴らしい作品をありがとう!」のメールが届きました。感謝です。
by tanpopokobo | 2013-04-15 01:04


飯舘村リスコミ誌の総特集

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今日は、飯舘村に始まり、飯舘村に終わった一日でした。
昨夜、子息たち(飯舘村支援・学際検討委員会)が飯舘で発行して来たリスコミ誌がまとめられて仮設住宅3000世帯に配られたものが届きました。

午前中、そのリスコミ特集号を若きママさんアーティスト・順さんに渡し、飯舘村の牧場で馬が死んでいる情報を二ューヨークから流している人たちの話を聞きました。その話には根拠が無い事を伝え(加藤さんにも伝え、利用されない様に気をつけたいと思いますとの返信)ました。
順さんは、レッスンの帰りに寄った保育園で、意味のない話をし続ける母親たちに、「朝頂いたばかりですが、読んでみませんか?」と渡したそうで、皆さん一応ページをめくっておられたそうです。

その後、普及協会からの電話で、飯舘の“までい着”の特集を組みたいとの申し出、までいの責任者・佐野さんとお話しました。
佐野さんは、着物は保管場所がない程集まり、有難いですとの事。ただ商品のアイテムについて悩んでいた最中で、私がサンプルやレシピを持って仮設を訪ねる話に大喜びして下さいました。
来月の上京時に、行く事になりました。

そして、夕方の6時に麻布に集合したメンバー、琵琶奏者の塩高先生、尺八奏者の黎山さん、溯芳さんと私で、原発事故・放射線・震災後のconcert活動・これから何が出来るかについて熱く語り合いました。

塩高先生が溯芳さんに渡した雅楽の楽譜の中の一つ「嘉辰」(祝い歌)を、琵琶を奏で詠って下さいました。朗々たるお声は、震災concertで平家物語を聴いた被災者の方たちが大喜びされた事を、納得させられるものでした。

塩高先生のお話は、被災地が如何に古き良き文化を伝承して来た地であったか等の民俗学の話から、琵琶のルーツ、雅楽、ホツマ、やまとことばに至る迄多岐に及び、溯芳さんが思わず呟いた『これほど楽しい時間はない』言葉通りの贅沢なものでした。

今日の食卓も和歌山一色、メインは奥佐々のわさび寿司でした。
by tanpopokobo | 2013-04-13 00:32


草木染めの布

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横浜の宮前染工の社長さんより、草木染めの端切れが届きました。
これらのやわらかさと微妙な色彩の変化には、心躍らされます。
一番好きな色は、“水色”です。単に水色といっても“この水色!”がはっきりしています。

ご縁をくれた友人・眞理さんは、新しくなった歌舞伎座の近くで健康サロンを開いています。眞理さん一押しのオリーブオイルが、キプロス島産のゾエ(生命)です。
一日スプーン二杯を食す(納豆やめかぶに混ぜるのも良い)と、頑固な便秘が改善する様で、勧めた身近な人も効果ありでした。
人間にとって腸は木の根っこだそうです。腸を元気にさせましょう。

気になる二ュース。
ローソン等のコンビニの利益が大幅黒字、理由はカット野菜や揚げ物の売上が伸びた事。

麻布での食事は、全て山の水を使います。そのお水便に山の三つ葉を入れて貰いました。野菜は和歌山からの有機野菜ですが、土を洗い落とさなくてはなりません。
なぜ土を嫌がり、塩素だらけのカット野菜を平気で食すのでしょう。
鍼灸師になった子息は、食品会社に10年勤め、塩素の量が増えていく状況を嫌って辞めました。

それにしても、小澤農場主の仕事の丁寧で見事な事!この清見オレンジの美味しさは、農場主の誇りそのものです。
by tanpopokobo | 2013-04-11 11:22


日本の文様

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毎月通う問屋街の浅草橋で、ジャンルが様々の新しい書籍が格安で売られていました。自由価格書だとか。
見つけたものは、“日本の文様”源流社です。
写真の重文「金銀襴緞子等縫合胴服」(きんぎんらんどんすとうぬいあわせどうふく)の着物は、上杉謙信が着ていたと言われており、当時中国から来た貴重な裂(きれ)を縫い合わせたものです。
色彩感覚の素晴らしさ!

寄せ裂の最高のものは、聖武天皇の一周忌の法会に用いられた幡で、正倉院御物に現存しています。
後世の幡は、菩提を弔うために納められた、故人の衣服類を用いて作られたそうです。
これらは、正にパッチワークの原点でしょう。

ハンディクラフト次号に、サンブラーの指導に関する項の執筆依頼を受けました。今日、校正原稿が届き、編集者からの質問がありました。
“指導者として揃えておきたい資料、お勧めの資料等がございましたら、教えて頂けますでしょうか?”
麻布にある書籍は、花の図鑑・染織や文様に関するものしかないので、それらを推薦し、東博等の各種展示会を観て、気に入った図録を求める事だと返信しました。

編集者たちが話し合った所、わたしの助言は講師資格を取得して何年も経過していない方たちには高度ではないかとの意見であったとの事。
永く指導している人が学ぶことを怠っているかもしれないし、新米講師が真摯に学べる人たちであるかもしれない、それは誰も量れませんと答えました。
by tanpopokobo | 2013-04-09 23:35

    

和歌山県紀美野町にある蒲公英工房のホームページです。ご質問等は直接工房宛(0734892436)に、TEL・FAXでお願い致します。
by tanpopokobo
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