蒲公英工房


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今月の集い

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今月の集いは、一品持ちよりの集まりでした。

朝、白木蓮の蕾は、まだ僅かに白き花の顔をのぞかせ始めたばかりてしたが、ぽかぽかとお日様のぬくもりの中に、まるでわたしたちの花々を見つめている視線を感じたかのように、透き通る様な真白き花片を拡げてくれました。

ゲストは平田台さん。ANAの地上勤務をされておられ、細分化されたお仕事の話は、大変興味深いものでした。
前夜、羽田発関空便をご一緒して帰和しましたが、見送ってくれた者に「ご縁は不思議だね。」と言われました。
そう、台さんと初めてお逢いしたのは二年余前。私たちが駒込の工房で、蟠桃を藍に染めている時に、隣でぶどう染めをしていた方が台さんだったのです。
その後、パッチワークに興味を持たれ、三田の教室に通われる様になり、和歌山にも再々訪れて下さいます。

3時近くになると、風を冷たく感じる様になり、場所を家の中に移して、自己紹介兼、それぞれの今この時思う事を語って頂きました。
関東エリアの乳幼児を持つご家庭に送る水は、ペットボトルや段ボールを集める事から、参加者の皆さんにもご協力頂きました。
昨日・今日と、12ケースを届けました。
和歌山でのみ栽培されている三宝柑を隙間に入れ、幸いを祈ります。
by tanpopokobo | 2011-03-28 23:31


花咲きて結実、新しき芽生えも

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三田のベランダで育つ2種。
ひとつは去年の晩夏から頑張って、花を咲かせては結実しているほうずきトマト。(フルーツトマトの様な味)
ひとつは去年のラナンキュラスが新しい芽を出しました。

昨日、ようやく仙台の塩釜に住む禅僧夫妻と連絡が取れました。
仙台が多大な被害と知った当初より、彼らは大丈夫と思いながらも、ずっと心配していました。

知り合ったのはスイスでした。山川老師様のスイス接心に同行させて頂いた折に出会い、龍さんの故郷・デンマークも案内して頂きました。
奥さまは日本人ですが、龍さんが出家される決心をしてお寺を訪ねた際には、お二人は結婚されており、覚悟と苦労の修行の後、仙台の画家がお寺に寄贈された家に住まわれていました。
講座担当で、仙台に行った折に、龍さんの家「無染庵」に泊めて頂きました。
冷暖房を使わず、小さな囲炉裏で暖をとる生活で、訊ねるとお二人は托鉢で生計を立てておられるとの事でした。
離れの納屋には、大きな味噌樽が並んでいて、一年分の味噌が仕込まれていました。

今回の災害後、彼らは日々被災者の援助に、力を発揮されているだろうと思っていました。彼らの生活こそ、強靭な精神と身体が無くしては成り立たないもので、そういう生活に慣れているからです。

昨日、龍さんと話して思った事ですが、久々にあらゆる事を熟知した人と鋭い会話をしました。
毎日、奥さまと交替で避難所にお握りを届けているそうです。電話と水道が復旧したのは良いけれど、電話は取りたくないと。
そんな龍さんが、「流通網が復旧したら、リアルタイムで必要な物資を送らせて頂きますね。お知らせ下さい。待っています。」と伝えると、大変嬉しい電話でしたと仰いました。

東京の水不足に関する質問は、「あなたは水道水を飲んでいますか?」でした。「はい、勿論です。届いたお山の水はまず子供たちと母となる若き女性たちに。」
今、和歌山の人たちに、ペットボトルを集めて頂いています。皆さんが東京に送るので、和歌山でもスーパーで水が品薄になっていると聞きました。
まずは乳幼児と妊婦さんの安全を優先させましょう。
花咲きて結実、新芽は信じて待つ事より。
by tanpopokobo | 2011-03-26 10:47


一葉に

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次作のテーマは“冬紅葉"です。
紅葉の葉の数は1000枚を越え、全体図がほぼ見えて来ました。
最後に湖に飛来するオオワシが絹布で入ります。

オオワシはアイヌの人たちの神様です。
オオワシの写真を野鳥の会の津野さんにお願いしましたら、「私は見た事がありませんが、仲間で撮った者がいると思います。」と仰られ、後日オオワシのDVDが届きました。

一針一針を重ねる日々に、希う事はひとつです。

昨日、東京から20分でお水が消えました。
一昨日のレッスン時に、「雨が危ないというなら、水も危険でしょう。」と若くこれから母になる生徒に、気をつけてと伝えた所でした。

気になった時点で直ぐに、工房のスタッフに連絡し、山の湧き水を送って貰いました。昨日は山形から高齢の母親を移動させて自宅介護している方に届け、今日は福島のご家族を心配されているヤイさんに送りました。

今、お水を送ったこれから母となる方に、「そのまま飲んでも大丈夫ですか?」と訊かれました。
私の答えです。
「滋賀のお水の専門家・平井先生のお墨付きです。私も息子たちも送り続けている近しい人たちも、皆10年間飲み続けていますよ。大企業のペットボトルの水の方が余程あやしいです。海外のペットボトルには水道水が混じっているというドキュメンタリー映画を見ました。日本人はお水を買う様になって、何か大切なものを失ってしまいました。」
お水も牛乳も高温殺菌されたものは、もはや自然水でも牛さんのお乳でも無いと思っています。

一針一針、ひたすら希い続ける事は、子供たちに未来がある様にという事だけです。
by tanpopokobo | 2011-03-25 00:39


都会の現状

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昨夜、宮崎より羽田に飛び、三田に居ります。

機内の照明はずっと落としたままで(同じANAでも小松〜福岡間はそうではなかったのですが)、羽田空港が混雑しているのでルートを変え、一時間余遅れで到着しました。
空港からの移動では、駅のエスカレーターが止まり、品川駅のいつもの賑わいは消え、構内のお店も早々に閉められていました。

伝わる情報では、都内のスーパーには買い占めの為に、物が無くなっており、流通も動かず、九州からの便は、燃料不足で名古屋から先が動かないとの事でした。

幸いな事に、近しい者たちは殆ど仕事場に寝泊まりしている身ですが、欲しい物があるか訊ねても、応えがありませんでした。最低限の物はあるから大丈夫だと。

今日、近くの様子を見てきました。
スーパーの棚は牛乳とパンに一人1本と2個という制限がありましたが、他の商品は数は少なくなっているものはあっても、生鮮食品の種類も心配する程ではないと思いました。

ご近所のお花屋さんに寄りました。新校舎大規模工事中の慶應大学前のお花屋さんには、春一色のとりどりのお花が並んでいました。
ふと、隅に淋しそうな花が並んでいるのに気づき、シクラメン500円、桜草300円、ラナンキュラス400円の鉢花と、カスミソウと都忘れの切り花を安くして貰いました。

築地でも、高級魚が全く売れないとの二ュースがありましたが、こんな時だから市場を動かさねばならない事もあります。
お花屋さんは、“彼岸と言うのに寒いねぇ。"と。
父の遺影にもカスミソウと都忘れをお供えしました。
実家の仏壇も、菩提寺であるお寺も、仰々しい色の嘘花が飾られていました。
工房の先住者も御近所も、皆さんお仏壇やお墓に供える切り花用の花々を植えておられます。
昔、高僧に仏様にはかほりが御馳走だと教えて頂きました。
せめてお彼岸の日には、季節のお花とよい香りのお線香をお供えしたいものです。

来年も再来年も、今日求めたお花を咲かせ、この時に感じている澱のように重く深い哀しみを和らげる風にしたいと思います。
by tanpopokobo | 2011-03-21 18:50


今朝NHK「あさイチ」で紹介されました

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父の一周忌で、宮崎に入ります。
九州新幹線開通で、博多駅が様変わりしていました。残念ながら、博多〜宮崎間は昔のままで、特急電車とはいえ、単線の為大分を過ぎた辺りの何も無い所に停車、逆方向の列車通過待ちという特急とは思えない事があります。

今朝、NHKテレビで、宮崎の噴火被災地の野菜を買って東北の被災地に届けるというNGOのプロジェクトが紹介されました。
1口3000円、口座振替01180-6-68556 被災地NGO協動センター宛 (振込人は“野菜サポーター "とする)

良い発想だと思います。
都城市にも生徒がおり、相次ぐ難事にめげず、頑張っております。
すぐに振込し、志磨さんに報告、彼女も「すぐに振込みしてきます。皆に伝えます。」との返信がありました。

テレビの再会シーンを見て泪をこぼしている場合ではありません。
「死体がみつかれば良い方。あの状況下では遺体の形も無くなります。」との話を聴きました。
これから一生逢えない姿を追って生きていかねばならない大勢の方たちがいらっしゃいます。

出来る事をしたいものです。
九州の温かい風と、東北地方の吹雪を、取り替えられるものならと、切に思います。
by tanpopokobo | 2011-03-17 11:16


「岡山キルト教室展」案内状が出来ました

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中国・四国地方(岡山・広島・徳島・香川・高知)より、岡山教室研究科で学ぶ講師取得者をメインに、岡山で初めての作品展を開催します。

・日時 4月19日(火)〜24日(日) AM10時〜PM6時(最終日PM4時)
・場所 山陽新聞社 新本社ビル内「さん太ギャラリー」(岡山駅より歩10分)
TEL 086-803-8222

作品展まで後一ヶ月、生徒たちは日々一針に励んでおります。
生徒たちの作品は、案内状を見て頂いてもわかるように、様々なテクニック・デザインでキルトの魅力を表現しております。

案内状の作品以外に、和歌山等の生徒たちのミニキルトも展示致します。

皆様と会場でお逢いできますのを、楽しみにしております。

………………………………東日本巨大地震のニュースを、ドキドキしながら見ております。

今日は朝から工房に行き、一日外で作業をしました。お日様の温かさは有難く、食事もお茶も外で取りました。
手伝ってくれた者は花粉症の為、マスクをしての作業です。
一日に消費した電力は殆んど0です。

恵まれた日本にあって、感謝する事が少なくなり、脆弱な身体になってしまった気がします。
アイヌの人たちが、冬に裸足で平気な写真を見て驚きましたが、ニシンの肝油を食べると身体が温かくなるのだとの説明を聞き、その事実はどこで生かされているのかと疑問を持ちました。
コレステロール値が高い方も多くなりました。血管を広くするには、有酸素運動が効果があると、散歩やマラソンを勧めていますが、街中を歩いたり走ったりより、里山をきれいにすれば一石二鳥でしょう。

被災された方々に寄り添う心を磨き、精進したいものです。
by tanpopokobo | 2011-03-13 21:37


千年の色

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昨年、菊池寛賞を受賞された京都「染司よしおか」5代目の吉岡幸雄さんの受賞後第一作のご本です。

染師・染織史家としてご高名な方ですが、お会いすると真の職人さんで、驕りを全く感じさせない方でした。

ご本中、パッチワークの原形にふれられています。
正倉院に昨年展示された「七条刺納樹皮色袈裟」(約247×144)は、聖武天皇が身近に用いられたとされている袈裟です。紫・藍・黄・茜に染めた裂(きれ)の小さな布をつなぎ合わせて縫い込んだ、刺子とパッチワークの原形とも言うべきものだと紹介されています。

当時の刺し縫いの技術の高さは、想像を遥かに超えたものだと驚くばかりです。
日本でのパッチワークの始まりは「糞掃衣」で、捨てられた小裂の布を刺し縫いし、一枚の布にするという袈裟が始まりだとされています。

吉岡先生によると、パッチワークの歴史は古く、5000年前の古代エジプトには、すでにその技術があったとされるとの事。「繕いの精神」のあらわれであり、小さな布裂一枚でも大切にして、それに手を加えて再利用して、少しでも見た目に美しくありたいと様々な工夫がなされた意匠性の高さ、繕いの精華が正倉院の袈裟であったり、パッチワークの技であったりすると、述べられています。

(写真は正倉院展図録より)
by tanpopokobo | 2011-03-09 02:01


今月の“茅ぶきの家の集い"ご案内

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瑞々しい緑色に出逢う季です。
今月の茅の会のご案内を致します。

・日時 3月27日(日)Am12時〜Pm3時
・場所 蒲公英工房 白木蓮の下にて
・ゲスト 平田台さん
・参加費 1000円(プラス一品)

今月はお花見です。
毎年見事な白くて大きな花を咲かせてくれる数百個の白木蓮の花が、3月末に満開になります。その下で食事しながら皆さんと楽しく語り合いたいと思います。
10年前に、お祝いにと友人が植木屋さんに根切りを頼んで山に移植してくれた白木蓮は、友人の庭では泰山木の陰で、咲かなかったそうですが、一年目に4〜5個の花を咲かせてくれ、以来毎年花の数を増やし続け、今では5メーターの立派な木になり、数百個の美しい花を咲かせてくれます。

ゲストの平田台さんは、ANA関連会社にお勤めで、工房に海外からの団体客をお迎えの際には、いつも通訳ボランティアとして、東京より駆けつけて下さいます。
若い女性が丁寧に生きて行こうと頑張っていらっしゃる姿に、いつも希望を感じています。

一品は何でも構いません。手作りの副食が最高ですが、果物・お茶菓子等でも。先日、工房を訪ねて下さった御家族にも、会へのお誘いをさせて頂きました。
ウグイスの鳴き声と小川のせせらぎに語りかける花々、集う皆さんの優しさ・温かさに優る空間は無いかなと自負しております。
皆さまのご参加を、心よりお待ち致しております。
by tanpopokobo | 2011-03-07 17:25


ふきのとう味噌

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かごいっぱいのふきのとうを摘み、摘みたてを刻み、お酒・三温糖・手作り味噌(今回は熊本と仙台から届いた味噌を使いました)で、ふきのとう味噌を作りました。
どんこ椎茸等と一緒に山の幸便に入れますが、余った分をお分けしています。
これでもかという位に、ふきのとうが入っている割に苦みが少ないのは、新鮮なものだからでしょう。

忘れていたふきのとう味噌が、一年経っても少しも変わっていず、苦味の不思議さに驚いた経験があります。
昔のおばあちゃんの知恵袋には、春先の苦味のあるものを食して冬の間の毒を出すと伝わります。

実は、このふきのとう味噌の中には、他に工房ならではのエッセンスが3種入っています。3種当てた方にはプレゼントさせて頂きます。
by tanpopokobo | 2011-03-05 15:40


春近き

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ミモザの花が満開です。

工房産の酵素をずっと続けて下さっている神戸の藤本先生に送る酵素です。

この季節は、小澤農場主の育てた桃の花と工房のミモザの花が、荷物に仲間入りします。
小澤さんの桃の花を分けて頂く様になって10年、生徒たちや送らせて頂いた方々が、等しく「桃の花って育てる方によってこうも違うんですね!」 と仰られます。
小澤さんは、桃の花の照準を3月3日に合わせるので、市場には出せませんと話されました。市場に出てくる桃の花は、せりにかける時を照準としている為、肝心の雛祭りには蕾が開かずに落ちてしまうそうです。

何事も、“育てる"事には信じて待つ心と慈しみの心が要ります。
桃の花を病室いっぱいにして、31歳で旅立った菜緒ちゃんは、天国より小澤農場主の仕事に、一陣のやわらかい風を贈って下さっている事でしょう。
by tanpopokobo | 2011-03-01 16:11

    

和歌山県紀美野町にある蒲公英工房のホームページです。ご質問等は直接工房宛(0734892436)に、TEL・FAXでお願い致します。
by tanpopokobo
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