蒲公英工房


<   2009年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧



わさびの里さらさら (26日付和歌山新報掲載)

わさびの里さらさら(28)

「玉虫、舞う!」ほど、心ときめかせる夏の風物詩はありません。奥佐々の地にご縁をいただいたひと日、「この指とまれ」と愉快に念じると、本当に、玉虫が掌に止まったのですから。
奈良法隆寺に伝わる飛鳥時代の玉虫厨子(国宝)は、推古天皇(在592~628)が稔侍仏を祀るため、座右に置いたものといわれています。それこそ、一度拝したら忘れることの出来ないのが、この厨子の須弥座の絵画「捨身飼虎図」でしょう。釈迦の前世の物語、王子が飢えた虎の母子に自らの肉体を布施するという『金光明経』の「捨身品」を絵画で表現したものです。
また、古典文学がお好きな方は、『堤中納言物語』の「蟲めづる姫君」を繙かれますね。変わり者の姫君は「いと白らかに笑みつつ、この虫どもを朝夕(あしたゆうべ)に愛し給ふ」ご様子。そして、「人は夢まぼろしのやうなる世に誰か止まりて悪しきことをも見、善きことをも見思ふべき」と達観されているのですから、親たちとてたまりません。
さて、有田の農場主・Oさんのおはなしです。どうも、Oさんは「蟲めづる童」だったらしく、果樹との共生である「虫」の心も理解されるようです。この季節、O農場では、「蟠桃(ばんとう)」の出荷時季を迎えています。古代中国では天上の果物、不老不死に通じる「仙境の果実」と呼ばれていたそうです。実際に今の中国、新疆ウイグル自治区のウルムチでは観光客のお土産に並べられているとか。ウイグル暴動が、桃の霊力で解決出来ないものかと、祈ります。Oさんは、私たちの《未来を語る》に講師としたお話をしていただきましたが、深い感動を覚えたものです。少なくとも、和歌山県内の小学生に、Oさんの「土との語らい」を聴いて欲しいと、切に願っています。
「仙境の果実」と聞けば、『古事記』で、イザナギノミコトが黄泉の国の雷神たちに追われ「桃子(もものみ)」を投げつけて難を逃れる話を思い出します。ですから、現代の建築でも、庭に3本の桃の木を植えたら祥瑞を招くといわれる所以です。ところで、この神話の「桃子」に関して、植物学者の前川文夫博士は「ヤマモモ」説を唱えましたが、最近、「桃子は蟠桃」という論文を読み、納得するものがありました。
もうお気づきでしょう。
「蟠桃」の「蟠」は、「虫編」ですね。ここに、霊力が宿ると思われます。
by tanpopokobo | 2009-08-29 08:19


『ストップ風力発電』

c0161301_28615.jpg

横浜に住むフリーライター鶴田由紀さんより、新刊が届きました。
子育て真っ最中(二人の息子さんたちは小学生と幼稚園児)の若いママの鶴田さんの“ほとんど知られていない問題をなんとか世に知らせたいと思い、自費出版しました"に感動です。
5月の連休に和歌山を取材され、私も同行させていただきましたので、名前が出ています。
“近くの図書館にリクエストを“との事で、市内マンション徒歩3分の県立図書館にも置いていただくようにリクエストしました。

汐見先生が、低周波音被害についてテレビ朝日のスタッフと同行調査され、出演された“報道ステーション"の番組の反響にも触れておられますが、汐見先生からも別便で送られてきました。一筆「皆さんで買ってあげて下さい」と書かれてあり、頭が下がりました。
早速、鶴田さん宛に返信し、30冊の注文を出しました。
アットワークス社1260円
副題に“巨大風車が環境を破壊する"とあります。
是非この本を読まれて、日本だけでなく世界でも起きている風力発電の問題に関心を持っていただき、周りの方たちにもお話して下さるようお願い致します。
ご希望の方は、工房宛にFAXいただけましたら、送料はこちらで負担させていただきます。

尚来月、歌手の加藤登紀子さんが呼びかけて、「風力発電問題全国ネットワーク」が立ち上がる事になったそうです。
by tanpopokobo | 2009-08-27 02:08


今月の「茅ぶきの家の集い」ご案内

c0161301_13145990.jpg

c0161301_13145956.jpg

*日時 8月30日(日) P.m1時〜3時

*場所 蒲公英工房内 茅ぶきの家「楽柿舎」

*講師 中村英敏さん(福祉レクワーカー・ヘルパー・僧侶)
介護予防についてのお話 「いま」を生きる

*参加費 1000円(お茶・お茶菓子付)

・ー・ー・ー・ー・ー・
中村英敏さんとは古いお付き合いになります。
中高年からの生き方、介護・福祉に関する活動を続ける中、僧侶の資格を持たれました。

わたし自身が、両親の介護の為に宮崎の実家に毎月4〜5日通っており、『命の尊厳とは?』『最晩年を豊かに生きるには』を自問する日々です。
今回は、実際に長く現場に関わっていらっしゃる中村さんにお話を伺い、参加者の皆さんと共にその問題について語り合う場でありたいと願っています。
by tanpopokobo | 2009-08-22 13:14


蟠桃の季節

c0161301_1847253.jpg

c0161301_18472593.jpg

今年も有田・小澤農場より、珍果・蟠桃が届きました。

工房を野上に移す際、田舎暮らしや自然環境等に関するあらゆる質問に、懇切丁寧且つ厳しくご指導下さった農場主は、和歌山で出逢った大切な友人の一人です。

10数年前に、金屋商工会の方に「有田みかんの本当の味を教えて下さる方を」とお願いして、紹介して頂いたのが小澤農場主でした。「日本の農業は、後10年持たないでしょう。」と言い切る農場主が、採算を度外視しても“原種を遺す"との一心で取り組まれているのが、この蟠桃と仏手柑(初春の香・お正月の飾りにも)です。

現在、この蟠桃の種(ハ―トの形をしています)を使った商品を開発し、小澤農場を応援しようと動き始めました。
古代より、桃は魔除けの果実とされ、日本各地の遺跡から桃の種が発見されています。
常時身につけられる携帯ストラップやキ―ホルダーに加工、藍染の布や真綿を使った飾りを付けます。
秋までには商品化出来るとと思います。楽しみにお待ち下さい。
by tanpopokobo | 2009-08-14 18:47


“日本の色と形"100人のキルト

c0161301_164608.jpg

トップが完成しました。

このキルトは、初めに“布ありき"で始まりました。東京の友人のお母様のお着物が、山と送られて来ました。戸惑いつつ、一枚づつ虫干ししようと箱を開けて、驚いてしまいました。
見事な日本刺繍の替え襟や大島紬の着物等、真にお洒落で着物好きであられたとわかる御品ばかりでした。
以前、日本中の和箪笥に眠っている着物を何とか出来ないものかと相談を受けた事があり、丁寧な小物作りの提案・指導をしましたが、それ位のもので片付く量ではなく、妙案はないものかという意識は常に持ち続けています。

今回、大島紬を使う事を決めたのは、ミシンキルト作家たちが東京で和布にミシンをかけまくっているという現実を知ったからです。15年位前に、京都在住の高名なキルト作家のアトリエを訪ねた折に、作品の上を裸足で踏みつけて歩かれたのを見て、ミシンを使った作品だからではないかと思った事があります。

一針一針は美しく尊いものでありたい。この作品は締め切りが半年延びた(日本橋三越の展示は来秋に)という事で、0.75センチの格子のベースキルトが入ります。
どなたかが染め、織り、大事に着られた方から託された大島紬に鋏を入れるのは、とても勇気の要る仕事でした。細い絹糸がいかに強いかという事も、改めて感じました。
これからの仕事も、感謝の思いで綴って行きたいと思います。
by tanpopokobo | 2009-08-10 16:46


山ゆりの香、カナカナの声。

c0161301_18221937.jpg

c0161301_18221975.jpg

今年もシャ―ベットをお届けする季節になりました。
残念ですが、今年は工房の為に尽力下さっている方々と山の幸便を年間予約して下さっている方たちの分しか材料の手配が出来ません。
梅・桃・すもも・あんず・清美オレンジ・仏手柑等の果物と、地元の蜂蜜・酵素・てんさい糖・湧き水で作るのですが、果物は全て作り手のわかっているものと決めています。

尊敬する小澤農場主は、「“ありません"と言えたら本物。生協の品物を注文して“ありません"と言われた事がないとしたら変でしょう。」と仰いました。

工房産シャ―ベットは、“森のイスキア"を主催されている佐藤初女さんに“こんなに美味しいシャ―ベットがあるのですね"との感想を戴いた事があります。
by tanpopokobo | 2009-08-02 18:22

    

和歌山県紀美野町にある蒲公英工房のホームページです。ご質問等は直接工房宛(0734892436)に、TEL・FAXでお願い致します。
by tanpopokobo
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧