肌寒い一日だったが、参加者の皆さんの心は暖かくなって帰途に着かれたと思った、そんな会だった。
ゲストの山本新平さんは、「文化遺産を活かしたまちづくり」を掲げて、県の専門職を退職後も奔走されておられる。
奥様の山本さんが教室の優秀な生徒で、アウシュビッツをご夫妻で旅され、その話もお聞きしたいと、ゲストをお願いした。
アウシュビッツの写真を見ながらの説明で、史実に忠実で、実物のみが展示されていたことの特異さ、ドイツの子どもたちへの教育について語られた。
「行って来て良かったです。」と仰った言葉の深さにも、その旅のお裾分けを頂いていることに感謝した。
まちづくりのお話も、県民として知るべき内容が盛りだくさんだった。
親子で参加して聞いて頂きたい話と、子ども連れの参加者のいないことを心より残念に思う。
帰りに、江本さんが茅の会の感想ですと渡して下さった。ひとつは広川の浜口悟陵の親族邸宅の見学会(上野山さんの企画)、そして6枚に渡る先日のコンサートの感想を綴られたもの。
おそらくこの文章を書かれる為にこの一ヶ月を費やされたのではないかと思えるほど、内容の濃い高次の御文だった。
人はかくも丁寧に生きることができるのだと、心打たれた。
溯芳さんも感謝で心満たされるだろう。