“ケーキハウスひいらぎ”の熟成ケーキが届く。
このタイプのケーキは珍しく、日本でお店に出されているのは2〜3店だそう。
このケーキを、仕込んでから3回試食させて頂き、一回目で即注文させて頂いた。
今までに味わったことがないのは無論の事、深さがたまらない。
食べなくても私が注文するならと、生徒や友人から頼まれ、注文数は直ぐに13本に。
オーナーの濃添さんからは、仕込む前なのでそれでストップして下さいと。
濃添さんの頑固な姿勢と熱意で出来たケーキ。一緒にパリのケーキ屋さんを回り、素人の勝手な感想を言う私たちを前に、穏やかに味わいつつ目線は厳しかった。
「ご一緒させて頂いて、本当に良かったです。」と言って下さった言葉が、真のものだった事を証明して下さる逸品。
志磨先生も、一口で飛びついた。クリスマスケーキが日本だけのものだと知らない人たちが如何に多いかと。
シュトーレン(熟成パン)のような、薄くカットして楽しむケーキこそ、この時季にふさわしいと思う。