フランスの文化の高さを学んだ日々でした。
美術・音楽等の芸術は無論、街角の小さなお店のクオリティの高さ、色彩の素晴らしさ。
日本はアメリカナイズされたという事実を深慮し、方向性を真摯に考え直さねばならないとの思いを更にしたものが食文化です。
今回、スーパーを何軒も(郊外もパリ市内も)回り、三度の食事を調理した事でわかりました。
外食は、偶然見つけたオーガニックレストランと、日本人シェフのレストランAOKI、お茶を飲んだのはフォーション本店でケーキセットを。(一人2000円~3000円)
ひいらぎさんがパリ市内のケーキ店を10数軒回られたので、私も7軒程ご一緒しました。
その際に、素晴らしいケーキショップを発見、お菓子がまるで宝石の様でした。思わず仕事柄志磨先生にと選んだものが写真のチョコレート。
帰国して調べると、“五感をクリエイトする若きシェフ”が二年前にオーブンしたお店で、高級店が立ち並ぶ通りにあるにもかかわらず、隅に置かれたバケット・クロワッサン等のパンは約200円で、小学生の為に置かれているそうです。
求めたチョコの入れ物(書籍型)は、店名の由来であるヴィクトル・ユーゴーからで、これがお奨めの商品とはつゆ知らず、わたしが買った後にひいらぎさんも買われ、帰国してこれらの事実を知り大喜びされました。
このお店の東京出店も近いかもしれません。
食材にこだわる心意気こそがミシュランに選ばれ、永く愛される因になるという当たり前の事が、わからなくなりつつある日本です。
スーパーの野菜・果物は全て一個から量り売りで、普通に棚にオーガニックの食材が並び、山崎パンの様な添加物だらけのパンはどこにも見当たらない。安全なバケット(主食)に安全なジャムが手ごろな値段で買えます。
消費者が賢くなる事からでしょう。
『国の文化を守るのは、健全な肉体が作る精神。 』