母の逝去を知った、学生時代の東京の友人より、銀座『香十』の香袋が届きました。
両親の写真を飾り、お水等を供えた祭壇が出来、こちらに居る間は毎朝お香を焚きます。
その中で、香りのお気に入りをご紹介します。
・高野山大師堂製『高野霊香』
香りほのかですが、残り香が長く続きます。
・三千院門跡(松栄堂製)『三千院薫香』
やわらかくあきのこない香りです。
・東寺『風信香』
ほのかに甘い香りの中に、太古の残り香。
弘法大師が最澄に出された書簡「風信帖」に、お香の贈り物を感謝されている文章があり、そこから名づけられています。
「香りは仏様のご馳走」だと、昔高僧に教えて頂きました。
最近のお線香は、煙がなく香りも少ないものが好まれると聞き、「誰の為にお線香を焚くのですか?」との思いがあります。
仏様へのお供え物が線香臭くなると文句を言い、生花を供える事も、毎日の水替えを面倒がり・・。
「我々は何処から来て何処へいくのか」を学ぶ場は、薄れてゆくばかりです。
それでいて占いは大好きな現代人。「邪気を祓う」のは心掛けでしょうか。
それと、アロマはやはり異国の文化ですね。