たくさんの手編みのレースは、ドイツで個展を開いた折に、友人のホーニンさんに戴いたものです。
彼女のお母様やあばあさまが使われていたレースを、大切に保管されていて、戴けないと固持するわたしに、「貴女に使ってもらえたら、それが一番嬉しい。」との事で、では一時預からせていただきますねと持ち帰りました。ホームステイさせていただいた一週間、おばあ様たちからずっと受け継いで、大切に使い続けている家具や食器に囲まれて幸せな時間でした。
何に使おうかと思案して思い付いた事は、それも戴きものの手刺繍の半襟とのコラボです。
今日、神戸に額を発注した折に、その会社の社長さんと話している際に、『額に入れよう!』との思いが膨らんで来ました。
“使えるものを創る“に固執したばかりに、10数年が経ってしまった事を反省しました。
「毎日観る」 コラボ作品は、ホーニンさんの心に灯りをともす縁となるやもしれません。
大小のドイリーは、子供たちが小さい時に編み、ずっと使っているものです。
昨日まで、宮崎の母を介護していましたが、母は30年も前にわたしが編んだレース編みのサマーセーターをまだ大切に保存し、一夏に数回は手を通してくれています。感謝です。